※この記事は「仔馬カメラFC」の過去投稿(24年10月)の再掲です。


クモヒトツナイが産まれた時からずっと期待していました。見た目も歩きの雰囲気もいいから白井牧場のスタッフさんも「セレクションセールに出したらおもしろそう」と言っていました。私はセリで3000万以上を計算して呑気に暮らしてました。

最初は馬房でぐるぐる回ったり泣き喚いたりして本当に常に動いていて落ち着きがなかった。放牧地では馬より鹿と仲良くしていたので、旋回癖にならないように本気で馬房内に鹿の剥製を置こうと考えました。とりあえずカラスのフィギュアは買いました。時間が経って徐々に落ち着いてきたので鹿の剥製は買わずに済みました。

2023年3月、いよいよセレクションセールに申込む為に骨と喉の検査をしたら骨に問題が見つかりました。骨に空洞ができるボーンシストという病気です。この時点でセリもユニオンも諦めなくてはいけなく、自分名義で走らせざるを得なくなりました。

ボーンシストがあっても歩様に問題がなければ普通に走れますが、クモは翌月歩様に問題が発生し、脚にボルトを入れる手術をしました。この時点で年内安静という診断で競走馬としてお先真っ暗です。

もう1頭同世代にサートゥルナーリア牝馬のトゥル子がいました。こちらはユニオンに断られたので自分名義で走らせる予定でした。厩舎も決まっていました。

しかし、未来が暗いクモを抱える事になった上に、2023年5月に急遽まめちゃん配信を牧場都合で止めなくてはいけなくなりました。収入の見通しがなくなり、泣く泣くトゥル子を手放す事にしました。白井さん経由で頼み込んだ辻野調教師に自分都合で断りの電話を入れる時はキツかったです。

その後、トゥル子は1500万くらいで売ってみんなの預託料に回す予定だったのに売値は300万、、

1500万以上の収入がある前提で先に購入したケチャップシタパンツの合計金額が900万、、はい、色々破綻してます、、

その頃クモはパドック放牧もできないので一日中馬房内で過ごしていました。1日1回、牧場の新人くんが引き運動を10分くらいしていました。20mくらいをひたすら歩いて往復するだけの地味な運動です。

その後はご存知の通り木部Fに移動してきて孤独なリハビリ生活を開始しました。